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2006年11月01日

料理は真心です

分かっているようで、あまり分からなかったこと。
以前、"日本語は説明不足"というような話をしたけど、今回もそういった類の話です。(このごろ1行エントリーばかりでしたので、久しぶりに長文です)

日本語は察する言語である。「暑いな」と言ったらエアコンがついたりとか、一々説明することなく様々なアクションがなされるので、とても便利な言語である。
その分、その言葉の奥に隠されたものが分かりにくかったり、なんのためにそのような行動がなされているかなど、分かりにくいものが色々あったりする。
前述の「暑いな」その程度のものだったら日本人だったら、暑い → 部屋が暑いので察してくれよ → 仕方ないエアコンでもつけるか みたいに初歩的レベルで分かりやすいと思うけど、自分的には次に話す現象があまり良く分からなかったりしました。

ドラマ・アニメ、実際にもあると思うけど、彼女が彼氏にとか、または幼女がお兄ちゃんにとか、気になる人へお弁当とか作る事があると思います。
そしてその料理は、お約束のようにマズイ(ほとんど拷問レベル)なのだが、相手の男は
「おいしいよ」
とか、なんとか言って食べたりする。
「まずいんだったら、そんな無理して食べなくていいのに」と思ってた訳で(お笑いパートということもあり、あまり深く考えない事も一因としてあったのだが)理解しがたいことであった。

少女チャングムの夢という韓国の宮廷料理人?を目指すアニメがあり、その中のくだりで
「料理で一番大切なものはなんだ?チャングム。」
「真心です。」
「うむ。では真心の無い料理を出されたらどう思う?」
「頭にくると思います。」
おいおい、そこまでなるかよ?と思ったりしたけど冷静に考えてみると、そういえば昔、ウチの母親に
「おかずは?」
「冷蔵庫から出せばあるよ。」(しかもパックに入ったまんまで、調理しなくちゃならない)
と言われた事があり「そりゃー、冷蔵庫から出せばあるだろうぜ?」と思って、かなり腹が立ったので、確かに「真心の無い料理は頭にくるな」と思いました。(料理以前の問題ですが。。。)

ほとんどの日本人は日本語を流暢に話すのだけど、ごくたまに言葉がリアルタイムでレスポンスされないというか、間が抜けてるというか、普通の人なんだけど、なんというか意識的にちょっとヘン?っていう人いるよね。
どうにもそんな人があまり好きになれなかったのは「自分の意思で真心を調整できない」ことなのかなー?と今回の事で思ったりした。
「魚のアジが安かったから買ってきたんだけど、食卓に丸ごと魚がそのまま出てきた。」こんな事って常識的に考えてありえない。間が抜けてるじゃすまない。そんな事を平然と行うところ(そもそもそんな観念がないところが)キライなのかなー?と。

まあ上記の話は問題外として、考えてみると、無理してマズイ料理を食べるのは"味0 真心100"なんだけど、"真心"ただそのために食べているような。。。そんな事だと考え、「そうかー?そうだったのかー?」と納得しました。
例えば自分のために健気に料理本を調べつつ、頑張って料理を作った人(自分の好みの女性)を想像してみて下さい。そして
「あ、あの。。一生懸命作ったんです。ど、どうか、たっ、食べて下さい!」
(ニヤニヤ。いやー、妄想の中でも楽しいねー。)こんな事を言われたりすると、食べなくちゃいけないような。
実際、料理なんて関係なく「誠意を受けたらそれに応える」そんなことが根底にあるのかなー?と。(全く、こんなん分かんねーよ)
非モテなら非モテほど、好意を受けることはない訳で、もし実際こんな事が起こったら、どんなにマズくても食べるのが非モテの義務のように思えてきた。
まあもちろん、実際そんな事はないと思うけどさ。。。

投稿者 verju : 2006年11月01日 17:02

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